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「頼まれたら断れない」のですか

3月 1, 2021

呼び止められ、力になろうとする女性

◆頼まれたら断れない人を、頼む人は見抜いている

あなたはとても優しい人。

いつも、親切で同情的な雰囲気を漂わせている

のではないでしょうか。

頼み事も、心から実行できているときには疲れたり悩んだりはしない

ことでしょう。

けれどもし、あなたが頼み事を聞きすぎて気力をなくしているのであれば、

相手を識別する

ことが大切です。

あなたのような人ばかりではないから。

自分の言いたいことだけを言って、こちら側の事情など、考えてもいない人もいる

のです。

 

万人に対して奉仕の精神をもっていては、エネルギーがいくらあっても足りません。

言い過ぎかもしれませんが、

「頼み事」が上手い人は、それを引き受けてくれる人をかぎ分ける能力がある

くらいに思っていることが大切です。

人の悪意や不機嫌さにエネルギーを奪われないようにしよう

と、心がけることが大切です。

やりたくないことを引き受けて不本意な結果におわっているなら、「断る」ことについて本気で考える時

あなたが疲れを感じるような頼み事をする人

自分の「できない」に対して正論をふりかざしたがる人

が多い、って思いませんか。

口ではそう言ってはいないかもしれませんが、

自分のやっている業務こそ一番大変で、自分の言ってることのほうが正しい、

だから周りの人に

柔軟に対応しろ!

と、本気で思っていたりします。

そのような人達の犠牲になる必要はない

わけです。

疲れる頼み事は、往々にして相手に利益をもたらしても、自分には何の見返りもなく、

もしかして、私いいように使われる?バカにされているのかも?!

と思わせます。

相手はあなたのおかげで他のことに没頭でき、楽しい思いをしているのに、

自分はただ荷を背負わされただけ、

頼まれごとを引き受けたって、何もいいことはない、

そんな否定的な感情だけが溜まっていけば、結局誰にとっても良い影響をもたらしません。

あなた自身の、自由に生きるスペースをしっかり確保することが大切です。

あなたの心が活気づいていれば、人を心から助けることができます。

◆自分に自信がないとき、頼まれごとを引き受けてしまいがち

例えば

それをしなかった時の相手の反応が気になってしまう、

この人は頼んでも聞いてくれない冷たい人

という印象を持たれるのを恐れて、

仕方なく頼まれごとを引き受けてしまう

という場合、

自分には大切にされる価値がない、

と思っていて、

だから、その価値を

人を助けることで埋めようと思ってしまう

こともあります。

あなたが

自分は取るに足らない存在だ

と思っていると、物事はより望ましくない方向に進んでいきます。

無理して引き受けても、

当然のことをしている

と思われ、感謝すらしてもらえなくなるでしょう。

何か頼まれごとをされたら、

もしもそれを引き受けてしまったら、

損をする可能性がある、傷つくかもしれない、ということを覚悟できるか、

自分に確認することが大切です。

◆自分さえ我慢すればいいのだから?

会社などの組織の中にいると、相手が理不尽な頼み事をしているとわかっていつつ、

断れない空気

があるかもしれません。

嫌なことであっても、

後々面倒くさいことになると思うと、引き受けざるをえない

という場合もあると思います。

そのような時も、せめて

今回限り

という条件をつけましょう。

ーしょうがないなぁ。今日だけですからねー。

ー「いつも」と言われると無理ですが、今日はなんとかしてみます。などなど、

つい引き受けてしまう人は、自分なりの言いやすい言葉を考えておく

のがよいでしょう。

 

そもそもですが、

頼まれごとを断ったら壊れるような関係

は、あなたにとって必要のない関係

です。

また、

自分からサポートを申し出るのと、

じぶんさえ我慢すればいいのだから

と、やりたくないことを引き受けるのとは違います。

 

どうしても引き受けなくてはならない場合、

気安く「いいですよ」と言う代わりに、

実は、自分は今これだけ仕事をかかえているんです、

今日はここまでを進めなくてはならず、

現状引き受けることができないのです、

と、具体的な正論で返す

ようにしていきましょう。

そうしたことをしていくだけで、

逆にあなたは尊重され、関係が改善されていくこともあります。

頼み事をされたら、相手の主張を鵜呑みにするのではなく、相手の人格に向き合ってこたえる。

頼まれたら断れない、という人は、

相手の顔も見ず気安く引き受けたりしない、

と決めましょう。

 

相手の人格にきちんと向き合うことは、相手を尊重することです。

上司なら上司との関係を、同僚なら同僚との関係を、

家族なら家族との関係を「真面目に」考え、絆を強めていく

ことです。

あなたは、元々深い慈愛の心を持つ人であり、親切で同情的な姿勢を持って生きている人なのでしょう。

そんなあなたの、目下の悩みは「頼み事を断れないこと」であるかもしれませんが、

本当の問題は別のところにあったりします。

何より、

頼み事を断ることさえできれば、

問題が一掃されるわけではない

でしょう。

 

あなたの慈愛に満ちた物の見方を

人の心の道理に照らし、他の人と分かち合おう、

と考えられるようになると、

あなたはもっと自分を好きになり、揺るぎない自尊心を築けるようになるでしょう。

「本当は引き受けたくないけど、引き受けたら仲良くしてくれるのではないか」など、

自分に都合のいい言い訳を練る必要もなくなります。

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