ダイエットができない・続かない、って思うのですか
◆ダイエットできないこと=意志の弱さとは限らない
若い頃は、ちょっと体重が増えたとしても、翌日から少し食べる量を調整すれば元に戻りました。
でも、ある年齢(人によって違うよね)を過ぎた辺りから、ちょっとした運動を取り入れても、食べる量を減らしても、びくともしなくなりました。
というか、
ちっとも食べていないはずなのに
変化が感じられず、
これはまずいことになったぞ!と、焦りました。
実際には体重は増えていないのですが、体型の維持が難しくなって、
自分なりにプチ断食してみたり、食事の仕方に変化をつけたりして、いっときは随分苦労しました。
私自身がそういう時期を経験しているので、体重が減らないから
意志が弱い
とは言えないんじゃないか、と考えています。
◆重い腰を上げるのは、最初の一歩だけ
日常生活も(私の子供の頃からすれば)随分変わり、トイレも様式で座るだけ、買い物もネットで済ませることができるなど、
ある程度は身体を動かさずに済ませられる
ようになりました。
「ダイエット」が必要かも、って思いつつも、
何かを始めたり、課せられるような気がして、
「やる気」が出るまで無理だ、
なんて思ってしまうことも、最初の一歩を踏み出せない原因かもしれません。
実のところ、最初の一歩は
少しやってみるか
というという気持ちでよくて、
私は毎朝「羽鳥慎一のモーニングショー」を欠かさず見ているのですが、
お天気コーナーの時、片岡信和さんがストレッチを紹介してくれますよね。それも
たったのツーポーズ。
コメンテーターのみなさんも楽しそうな顔をしている
ので、「やってみるか」という気で始められ、私ものっかっています。
「運動」というと抵抗がある人も、体が「気持ちよいと感じること」なら、してみたいと思うのではないでしょうか。
私達は、
習慣化していることには殆ど意識を払わずやっています。
例えばテーブルをひとふきするつもりだったのが、
いつの間にか部屋の壁紙まで貼りなおしていた、みたいな感じになって(おおげさかな)
いたりしませんか?
その最初の一歩も、
前述したように、朝のニュース番組の最後で出演者がエクササイズをやってるのを見たり、例えばアクション系のストーリーを見るなどでも、
◆ダイエットが続かない本当の原因
ダイエットを始めたはいいけれど
続かない
のだとしたら、
一つには、
「食べる」行為そのものがとってストレス解消になっている
可能性があります。
もしも「ストレスがある状態」でダイエットしようとしたなら、
誘惑に負けやすくなって当然
です。
「頑張って」ダイエットするぞ!
というのは、
無理するぞ!
と宣言するようなものだからです。
禁止項目を沢山掲げ
こうしないとダメ!
ということがあまりにも多いと、無理が重なり
毎日が益々辛くなっていきます。
エネルギーダウンしている体はあなたを
守ろう
として働き、
もっと栄養を取り入れるよう
促すでしょう。
生命維持の方向に働く本能に幾ら強い意志で挑んだとしても、勝利はない
◆自分の心を癒すところから開始
では、どうすればよいのでしょう。
過去の記事の中でも
心が満たされている時は、余分なものは欲しいとは思わなくなる
と言ったことがありました。
別の言い方をすれば
心が満たされていなければ、満たすためのことをせずにはいられなくなる
わけです。だから、
ダイエットを始めるときはやはり、心を満たすような働きかけも忘れないように
内面に潜む意識と無意識の矛盾を取り払って開始
しましょう。
これに関連して
「腸」を健康的に保ち、排泄機能を高める
ことも大切です。
どう関連しているかというと、
「腸」は
「脳」や他の多くの臓器と複雑にコミュニケーションをとり、連携しています。
「幸せホルモン」と呼ばれる「セロトニン」の9割は腸でつくられる
と言われています。
セレトニンとは
ノルアドレナリンやドーパミンの暴走を抑え、
やる気を起こさせたり、前向きな幸福感に影響を与えるとされるホルモン。
ストレスにより自律神経が乱れれば
腸の動きがコントロールされにくくなるし、
結果悪玉菌を増やす
ことに繋がります。
過食によって体重が100㎏を超えた方のビフォーアフターを紹介する番組を見ることがありますが、
たいていそこには「満たされなかった」経験があります。
「腸」の動きを活性化させ、ダイエット効果を上げるためにも、
幸福で安定した精神状態
◆持続のために必要なこと
「まずは」食べたいものを食べ、
「ダイエットしている」なんて感じないほど
緩やかに進めていく
ことをお勧めします。
あれはダメ、これもダメ、こうでなければいけない!
と理性で抑えつけようとするほどストレスになり、
食欲と本能の熾烈な闘いに追い詰められる
ようになります。
ダイエットを始めようとしているのに、ついおやつを食べてしまい、
また食べてしまった、私って、本当にだめだ
と思えば、
食べてしまったことで、その罪悪感がストレス
となります。
なら我慢すればよいかというと、
今度は
我慢のストレス
に苦しむのです。
だから、
こうしたストレスコントロールというのは、簡単ではありません。
ならその中間をとって、美味しいとは思わないけど、低カロリーのものを摂取すれば大丈夫かと思うかもしれませんが、
食べたいものを我慢して
別のもので補うことで、
食べているのに満たされず、かえって多くの量をとってしまう
ということも起こりえます。
むしろ
食べたいものを食べ、
美味しかった!ストレス解消♪
とポジティブに思ったほうが、長い目でみれば太りにくい習慣を身につけられます。
何事も「心を柔軟にし・力をつけながら・バランスをとる」ことが大切で、
心を柔らかにもって自由度を上げるほうが、
心は暴走しません。
食事制限は無意識に気付かれないくらいの変化が理想的
なのです。
例えば、ちょっとだけ盛り付けを少なくする(或いは以前より小さいけれど、見栄えのいい器にかえてみる)、
ジュースを買っても、全部は飲みきらない、夕食がとんかつなら、一切だけ家族に食べてもらうなど、
「ちょっとだけ」を積み重ね、無意識から緊急停止ボタンを押されないようにするのです。
◆元に戻る(リバウンド)の原因は、当たり前になっていることの中に潜んでいる
あなたは
肥満(病的な症状)
に悩んでいるわけではないかもしれません。
以前のようにプロポーションを良くしたい、美しい体を取り戻したい!という、
切実な願いがあるかもしれません。
注意したいのは、
「体」だけを健全に働くように癒しても、
習慣になってきたことが再び活動し始めたなら、また元にもどっていく可能性がある、
ということです。
フィジカルはメンタルに通じ、逆もまた然りなので
メンタルをよりよく変化させ、悪習慣を絶っていくことも大切です。
ダイエットはただがむしゃらに頑張ればよい、というわけではなくて
例えば、他者から聞く
「効果的な食事」についても、
あなたによっては全く意味をなさないものもあったりします。
特定のものを食べていた時期太りやすかった、
ということはありませんか。
それを検証してみる必要もあるかもしれません。
実は私も「好き」で「健康にいいから」と信じていたものが自分を太りやすくさせていた、と気付いたことがあります。
当然、その習慣をやめれば元に戻るので原因は特定できます。
他の人には効果があり、一般的に良いとされるものの中にも、
あなたの体質には合わなかったり、一見関係なさそうなことが太る原因を作っていることもあります。
「姿勢」を見直すだけで、体重に変化が起きることもあります。
ダンスのインストラクター(出産し、現在モデルを再開)した長女は、
ちゃんとした姿勢
ができている人が、それほど多くないと言います。
これに気をつけるだけでも、痩せたりスタイルが変わるはず!とよく言っています。
「姿勢くらいで」と思うかもしれませんが、
正しい姿勢でいることにより、
すべての神経がより正常に働くようになり、
関連しあっている身体の器官を正しい位置に保ちます。
他にも「睡眠」や「食べ合わせ」に問題はないかなど、
「当たり前」になっている生活を見直すことによって、
理想的なプロポーションを実現化し、維持できる秘訣が見つけられる可能性もあります。
定期的に水を飲むことは、組織からの老廃物を正常に排泄させる効果が、
起き抜けにぬるま湯を飲む習慣は体内の毒素を出す効果があり、
日常に簡単に取り入れることができます。
私達は自分の生命エネルギーに対して、自分に必要なことをするように命令します。
その運動、その食べ物、その他あらゆる活動がどういう意味をもっているのかを
「自分自身の中に見いだす」ことが大切です。
あなたが思いついたことにはきっと意味があり、
身体を「浄化」させるために必要だと思ったことは、それが「なんであってもまずは実行していく価値がある」といえます。
追記**
よく
便秘の時って、どうしたらいい?
と聞かれることがあります。私個人は
食事に変化が必要なのかもよ。
と言っています。
普段食べているものって、メニューを変えてはいても、自分好みになりがちです。
そこをちょっと意識して
買い物に出た時、
これって、あんまり食べていないかも
と思うものを取り入れてみたらどうかな、と思います。
少なくとも、私の場合はこれが一番腸への刺激になっているようで、いまのところ便秘知らずです。(^_^;)