理想通りにいかない、と諦めの人生になっていませんか
◆人に認めてもらおうと思った途端、苦しくなる
夢とは、
あなたの心を「シビレ」させるものです。
若い頃には、まだ遠くて
「憧れ」のようなものであるかもしれません。
夢が大きいほど、
ちょっとしたことが起きるたび、
やっぱり自分には届かないのではないか、
という気持ちになってしまうことがあります。
話すこと・書くこと・教えること・遊び・勉強・スポーツ・料理・・
それが何であっても、他の人が気合を入れて取り組まなくてはならないことを、
あなたは
それをしたくて取り組み、
苦を感じることなく
できてしまう。
出だしから有利
です。
難なく出来ることはすでに資質であり、
それはとても凄いこと
なのです。
でも、
上には上がいる。
そうした資質をもっていても
自分の才能など、大したことはない
と、感じてしまうことがあります。
私も、ここまで時を経なければ「文章を書く」ことを仕事(生きがい)にはできませんでした。
スタートは苦手な「恋愛」部門。
恋愛について語れるほど、通じていない私は、正直何度も
今回で終わりにしよう
と思ったものです。
ただ、途中で「恋愛」も「人生」も元は同じなのだと気づいてからは
「テクニック」とは違う、自分目線での恋愛記事が書けるようになりました。
そんな風に、人生のどこかでは、すりあわせが効くようになっていったりもします。
あなたとは、
いろいろなことで違うかもしれません。
将来はスポーツで活躍することを願い、実際凄いところまでいったのに、度重なる怪我のために
夢を閉ざされてしまった、などのことがあるかもしれません。
◆理想通りにはいかないからと、捨て鉢にならない人だけがそこに辿り着ける
ある日の新聞のコラムに、こんな記事が掲載されていました。
お母さんが息子のかばんの大きさに驚き、
「この中にはいったい何が入っているの?」と聞きました。
彼はいうのです。
「夢と希望!」
それから、息子の登校時にハンカチなどの忘れ物を確認した後、
「夢と希望は?」
「持ったよ」
という会話が続いていったそうです。
彼にとって、運動用具は夢と希望そのものでした。
けれども、彼は度重なる大けがのため理想の未来を閉ざされ、絶望を味わいます。
彼はその後、医療療法士としてスポーツをする人達を支え、
充実して過ごしていると締めくくられていました。
このような経験をした彼だからこそ、救える人がいるのだと思います。
心を救われ、希望をもち歩み出す人はきっと大勢いるに違いありません。
◆夢がかなうかどうかよりも大切なこと
夢とは、
自分が何のために存在するのかの発見
ともいえます。
他の人と同じものを見ているのに、
あなたのハートのレンズを通すと、それは魅力的に輝く
のです。
現実には、本当にいろいろな事が起こります。
途中でいろんな障害が発生するでしょう。
その道のりごと楽しめる自分になること
が大切ではないでしょうか。
どんな困難をもはねのけることができるのは、お金が儲かるとか、才能があるからでもなく、
やっていて楽しいから
でしょう。
それはお金をもらわなくてもできることなのか、
暫くは給料なしだよ、
と言われても、くらいついていけるのか。
それほどの価値を見いだせなくては、その先なにかが起きたら、
もっとひどい挫折を味わう可能性があるから。
自分以外の「誰かのため」というというのも、パワーを増幅させます。
オリンピックで
手ぶらで帰らせるわけにはいかない!と思った
という名台詞がありましたよね。
誰かのためにという思いは、
自分を超越する力を引き出します。
夢が叶うかどうか、
「叶わないなら諦めるしかない」と思うのではなく、
理想や夢を「支点」として生きていく、
そうして、自分のところにくる仕事や、自分に与えられたものを一生懸命やっていくうちに、
あなたの元に送り届けられるものが、段々変わってきます。
本当にしたいことをお休みしていたとしても、
何か別の経験が、静かにあなたの精神に刺激を与え続けていて、
あなたには見えないところで、着々と準備が進められている
ことがあります。
あなたの夢や理想の実現は、
あなたにとってというよりも、
世の中にとってのベストタイミングで訪れ
ます。
時として、
自分で状況を選ぶことができない、選択肢がない状況に陥るのは、
それ(今与えられていること)を昇華して
道を開く必要がある
のかもしれません。
そうしたことを、
私達は多くの人達を見て学びました。
与えられた状況を嘆いているのではなくて、
その場で第一人者になる、
すると次が開ける。そして次もまた頑張る、
最後に、
好きで、得意で、善の仕事
に就けるようになります。
これは、劇作家の福田恆存さんの言葉なのですが、
理想とは、
それに現実を一致させるためにあるのではなく、
それを支点として現実が回転し活動するためにある
あなたでなければ通れない道があります。
その時にはわからなくても、あなたには必要な道で、全てが繋がる時があります。
あの日の夢が、未来からの予感だとしたら?
あなたらしく進むところに、かならずあなたにとって最高の形で使命の道も開けていくはずです。