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仕事辞めたい、と思いながら迷い続けているのですか<2>

5月 9, 2022

◆誰かの役に立ちながら生きるために働く、それだけで十分ではないだろうか

職場は、ある人にとっては

スキルと高める場所

であり、

「心のキャパシティ」を広げる場所

であったりします。

でも、基本的に仕事は

生きるため」であり、「誰かの役に立つ」こと

ではないでしょうか。

だから、

誰かの役に立ち、生きていける

なら、それでもう十分立派なことではないかと思います。

 

ただ、人にはそれぞれ得意とする能力があり、ごく自然に

それを生かしたい

と思うものです。

あなたにはあなたの目指す場所があり、

現在の仕事では、せっかくの自分の力

ー生まれ持った才能や努力により得た能力ーが活かせないのではないか、

宝の持ち腐れじゃないか、

と思うことがあるかもしれません。

 

首尾よく採用された会社にいても、心の中では

自分には、もっとやりたいことがあるのだ。

こんなところで働く人間ではないのだ、

と叫んでいたりもして、私もよく耳にしたことがあります。

 

でも、

「今はこの職を失うわけにはいかない」事情を抱えていたりもします。

どんな場合にも言えることですが、

まずは「生存する」

ことが最優先です。

何をするにしても、あなたが健康に生きていることが大切です。

 

私達は、客観的立場で居られるとき、

そんなに嫌なら、辞めたらよかったのに

と思ったりしますが、実際には

「途中でやめる」ことのほうが、「頑張って続ける」よりストレスだったりします。

途中で放棄してはいけない

と教わるから。

仕事に殺されそうになっても、風通しの悪い職場にいて、心がズタズタになっても、

なかなか辞められなかったりする、

「悪い人」だと思われたくないから。

およそ健全ではない人達の中にいてさえ、自分は健全でありたいと思ってしまう。

その真面目さゆえに、生きづらさを抱えてしまうことがあります。

力をつけるためにその職場を借りている、と考えてみるだけでも仕事の仕方が変わる

殺されるほどではないが、魅力を感じないということもあります。

一つの考え方として

自分の身は

そこで雇われているとしても、

その職場を借りて

自己を創りあげているんだ、

と考えることもできます。

 

とにかく、自分にできることをやらせてもらおう

という気持ちで取り組んでいくなら、

「縁」に紛動される生き方から、

「自分が縁を紛動していく」生き方に変わっていく

のではないでしょうか。これはもう、

価値を創造する生き方

です。

 

記事を記述していていると、たいてい誰かを思いだすのですが、

この記事を書いていて思い出すのは

『世界一清潔な空港の清掃人』の著者「新津 春子」さん、

彼女の本(生き方)は、きっと参考になると思います。

 

例えば、あなたの資質を活かせる、理想な職場があっても、

こうでなければそこにはたどり着けないとか、その方法でしか通用しないと決めつけていて、

自分の知っている前例から判断しているにすぎない

こともあります。

 

自分を制限するすべての理屈や理由を払い除く必要がある

のかもしれません。

 

仏法には、

月は素晴らしいけれど、秋でなければ光がさえないし、

花は美しいけれども、春でなければ咲かない。

全てのことは、時による

という言葉もあります。

 

タイミングと努力が重なったとき、意外な道に出る

ことがあります。

絶対に無理だ、

と思っていたとしても、何らかの可能性が残されていて、その時が来るまでわからない

ということが、案外あるのです。

 

自分を制限する理屈や理由をつけている時には、新しい発想ができない

ものです。

◆チャンスを掴めというけれど、チャンスっていつくるんだろう。

「時」ということでは、「チャンス」を掴みたい、という思いから転職を考えることがあります。

チャンス、チャンスっていうけど、そもそも

それはいつ来るんだろう、それがチャンスだとどうやってわかるんだろう

といったことを、私なんかは考えるわけです。

いろんなサイトを見たら、「チャンスの掴み方」みたいな記事を見つけられるかもしれません。

或いは、

星座占いで自分の星座が一位になる日を待っていればよいのかもしれない。

でも、私は怠け者なので

チャンスを掴むために、

いつもそんな風に身構えて暮らしていなくてはならないのだろうか、

これはチャンスなんだろうか、

いや、そうじゃないかも。罠かもしれない、とか考えて

毎日生活していないとダメなのか?

って思ってしまう。

だったらチャンスなんてつかめなくていいや、と諦めてしまう可能性大です。

 

大変な思いをするのは、

 

自分が望む人生にしたい、

(自分にとって都合のいい人生にしたい)

という思いが

あまりに強すぎるからなんだと思います。

 

元来、あなたは自分勝手な人ではありません。

自分のことだけを考えている人(自己中と言われる人)なら、こうして悩んではいないでしょう。

自己中と言われるような人は、

物事を思い通りにしようという意欲が漲ってて、

すごくパワフルだったりしませんか。

この人達は

意志は、状況をも変えていく力をもっている

ということを教えてくれたりしますが、実際

は、小さなことも「自分の思い通りにしたい」ために、すごくエネルギーを使っていると思います。

とにかく、めちゃくちゃなことを要求してくる人がいますよね。

 

それを、ごく普通に生きているあなたがやるのでは疲れてしまうし、

多少自己中であっても、(立場やパワーを考えても)上には上がいるのですから、

徒労に終わる

可能性もあります。

 

基本は

自分に起こる人生を生きる

ことです。

置かれた状況は変わらないとしても、

それにどう応じるか、どう活かすかの自由

は残されています。

自分の度量次第であり、経験はそのための訓練であるといえます。

 

本当は

与えられた人生すべてがチャンスです。

何かを実行に移すのに最善の時があるとしたら、

それは

あなたが決意できた時

です。

 

◆転職しようかどうか迷っているときは、本気度が試されていることもある

その決意ができなくて悩んでいる、

その土俵で踏ん張るか、

別の土俵で頑張るか

で考えあぐねている、ということがあるかもしれません。

悩むのは、

どちらも同じ価値をもっているから

なのでしょう。

でも、どちらかを選ばなくてはならないとき

判断の見極めとしては

「自分の未来」に続くと思えるか、

より強い意志を持って挑めるのはどっちなのか、

なのだと思います。

この二つを感じられる方を選べば、まず間違いない

のではないでしょうか。

 

ごく単純に考えても、

イヤイヤ何かをすることほど、疲れることはありません。

 

それに、

ここじゃない、

どうしても辞めたいんだ!

本当にそう思った時には、誰から引き止められようと

何を言われようと迷わず行動に移せる

ものです。招きうる結果を気にしているときは、なかなか決断を下せないのです。

でも、自分を信じ、

ひとたびその実現に向けて着手し始めたら、

(ほかにもっと良い選択肢がないかどうか考えるのを忘れてしまうほど)

何としてでもそれを実現する

決意が固まるものです。

 

退職も転職も

ダラダラと考え続けてしまうのだとしたら、

自分の本気度

が試されているのかもしれません。

◆本当に辞めたいと思ったら、思い切る

また、私達は真面目で、

何か事を起こす時には、「なるべく穏便に」と考えます。

飛ぶ鳥跡を濁さず

なんて言葉もあって、

なるべく礼儀をつくそう

と考えます。

でも、

そのような気持ちさえ、報われるとは限りません。

 

これは、益田ミリさんの漫画の中に出てくるセリフなのですが、

「あたしゃ 鳥じゃぁないし♪(私達は鳥じゃない)

です。

 

誰からも悪く思われず、恨まれず、誰からも咎められず

美しく辞めよう

なんてことを目的にしたら、いつまでも会社を辞めることはできないでしょう。

目的は

「いかに去り際を美しく魅せるか」ではなく、

ただ「辞める」こと

なのです。

「辞めます」と言ったら多少引き止められるだろうし、引継ぎするひと月は

ちょっと気まずい思いをしたり、申し訳ない気持ちになったりするかもしれない、

けれど、その時点から

たいてい

心は未来に向かい始め、それが強いほど人に何と言われようと気にならなくなる

ものです。

 

そして

いつの間にか忘れ去られてゆきます。

 

どんなに会社に貢献して辞めても

「あの人全然(ダメ)だったよね」なんて言われることがあるし、

あんなに大変なときに辞めて、相当悪く思われてるだろうな、と思っても

「実はあの部署で一番長く居たのはあなただけなんだ、俺、君はすごいと思ったよ」

と、伝説になってたりすることもあります。

ただ、そうした一切のことは、退職している自分の耳に届くことはないし、

実際どう思われていたんだろう、と気に病む必要はありません。

「去ってよかった」と思えるほど縁は薄れ、再会することもなくなり、あなたの心からも消えてゆくのですから。

だから、

余計な心労を自分に課す必要はない

と思います。

 

どんな退職をしたところで、

あなたや、人々の心から去ったものが

後の人生に大きな影響を及ぼす、ということは

ほぼない

です。

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