休日の独り言

家を手放し、新天地へ<2>あなたが次に住むとしたら?

11月 12, 2021

◆買い手が現れた!でも、どこに住もうか?

家を売る――人生で何度もあることではないこの出来事に、私たちは

「住みながら売る」

という選択をしました。

家族が多く、

それぞれの生活があり、すぐに出ていく準備が整わなかったからです。

よく、「住みながら売ると売れにくい」と言われます。

生活感が出すぎてしまうから、という理由で。

それでも、

私たちの家には、年内に買い手が現れました。しかも、何組も。

駅も学校も近くて静か、病院やスーパーも徒歩圏内。

やはり「立地条件が良かった」のが大きなポイントだったのだと思います。


◆さて、どこに住もう?

いよいよ家を明け渡す日が決まり、

次の住まいを探さなければならない状況に。

私たちは以前と同じように、あてもなくいくつも物件を巡っていました。

思えば、

どこに住むかを決めるとき、土地勘や生活のイメージができるかどうかが大きな鍵になりますよね。

以前は、

友人が近くにいるとか、通ったことのあるエリアに安心感を抱いたものです。

けれどこのとき、子どもたちはもう学校に通っていないし、夫の仕事も渋滞と無縁な時間帯。

「市内ならどこでもいい」という、逆に難しい状況になっていたのです。


◆紹介は…ない?!

契約時に

「いい物件があれば紹介してください」とお願いしていた「ハウスドゥ」さん。

でも、最終段階になっても一件の紹介もありませんでした。

不思議ですよね。

けれど冷静になってみると、ハウスドゥはあくまで「情報を持っている会社」であって、「物件を勧める仲介業者」とは、ちょっと違うのかもしれません。

結局、私たちは「待っていても仕方がない」と、自ら動き始めました。


◆出会いが、方向を変える

最初に足を運んだのは「住宅情報館」。(※広告ではありません)

そこから物事が一変しました。

「とりあえず、賃貸でも中古でもいいから」と気軽に相談していたのですが、しばらく話した後で店長さんが一言。

「うち、賃貸はやっていないんですよ」

思わず笑ってしまいました。

それでも、その店長さんの誠実な人柄に惹かれ、なぜかそこからトントン拍子に進み始めたのです。

今振り返ると、**「土地に導かれた」**のだと思っています。


◆生きる場所は、魂を満たす場所であってほしい

生まれも育ちも同じ場所。

「この場所が大好き!」と言える人は本当に幸せです。

でも、自分自身が変わるように、住む場所も「合わなくなる日」が来ることがあります。

いくら周囲から「もったいない」と言われても、自分の内側が「もう違う」と感じていたなら、それは次へ進むサインかもしれません。

「人は変化し続けるもの」――

この覚悟があると、心も軽くなっていきます。


◆それでも手放すのは、少し切ない

実は、家族の中で一番家を手放すのに未練があったのは、私かもしれません。

長年一緒にいた車を廃車にするときでさえ、何度も見に行っては名残を惜しむような性格ですから。

それでも、気づいたんです。

「私、もっと幸せになっていい」

「この場所を手放すことが、次の幸せにつながっている」

だから、もし今、あなたが引っ越しについてよく考えるようになっていたら、それがタイミングかもしれません。


◆賃貸?それともマイホーム?

家探しの過程では、「賃貸か購入か」で悩むこともあると思います。

私の経験から言えることはひとつ。

「なんとなく欲しい」だけで買うのは、ちょっと待った方がいいかもしれません。

家は一度買ってしまうと、簡単に手放せません。

引っ越しも大変ですし、理想と違ったとしても大きな損失になることもあります。

必要性が出てくるまで、賃貸で身軽に動ける方が良い時期もあるのです。


◆そして今、私はここにいる

移り住んで一年。

以前は畑だったまわりに、次々と家が建ちはじめました。

まるで、自分たちの新しいスタートに合わせて街も動き始めたようです。

「自分が引っ越してから栄え始める」――なんだか嬉しくなるサインですよね。

住まいは人生の土台。

納得できる場所に出会えたら、それだけで人は元気になれます。


あなたにとっての「魂の居場所」が、必ず見つかりますように。

そして、そこがいつまでも心地よい居場所でありますように。

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