◆寄付は所有するものを「活用」すること
もしも自分に富が流れ込んできたら?
とっても嬉しい悩み(^_^)vですよね。
その場合には、自分にはそれだけの価値があると認識して素直に受け取りましょう。
<10>でこのことに少し触れたいと思っていますが、今回は富を手にいれた時を想定して「寄付」について語っておきたいと思います。
「あなたが手放したものが、あなたのもの」という言葉を聞いたことはありませんか。
本当にそれを所有しているのであれば、その所有しているものはあなたの意志で活用することができます。
お金を手放すことに抵抗が働くのは当然です。
だからこそ、価値があるともいえます。
寄付は「みすみす捨てる」こととは違います。
あなたの才能・時間・エネルギーを活用するのと同じように、「よりよい場所に活用」させることだと考えることが大切なのです。
なので、やみくもにどこにでも寄付すればよい、というものでもなくて、その使われ方も認識していることが大切です。
<3>の記事の最後でも少しお話しましたが、お金が「悪」に使われると知りながら寄付するのは、悪に荷担しているのと同じだからです。
だから寄付には「心構え」が伴っていることも大切です。
自分は何に貢献しているのか、「このお金がどこに使われることが最善なのか」と思いを巡らせ、行動に責任をもつことが一つ、
「寄付」をするとき大事なことです。
◆見返りを期待しないで与える、ということ
そしてもう一つは、利己的な報酬を期待しないこと、といえます。
このことは金銭以外のものを与える時を考えてもわかると思いますが、せっかく良いことをしても「見返り」ちょうだいと言いながらしてあげたのでは、相手は金輪際何もしてもらいたいとは思わないでしょう。
つまり、自分の才能なり時間なりの資源を活かす道筋を絶たれやすくなります。
ー それが仕事であるなら、対価をもらうのは当然です。
だからこそ、あなたの資質を有効的に使える場所を見つけるのは大切なことです。 ー
寄付金の場合は対価を求めない尊い行為であり、株の投資や貯蓄の差し引きのように考えるのは誤りなのです。
「富の法則」は「宇宙の法則」に則っているのですから
その目的はつまるところあなたの魂をより高次へと引き上げることにあります。
だから、お金ならお金を介してその軌道にのることこそが肝心なのです。
◆余裕ができてから寄付する?
当然、「もっと余裕ができたら寄付する」という意見もあると思います。
けれど、そうしていると「分け与える」ことなど考えなくなるという可能性も高くなります。
今の時点で一円でも寄付について「考えられない」のであれば、いつの段階にいても自分よりも困っている人に分け与えることなど「考えること」はできないからです。
それというのも、自分の関心が「人道的」な方向にはないからです。
50万貯まったなら100万持っている人より少ないと考え、100万貯まっても1000万所有しているよりも「少ない」と考えるようにならんとも限りません。
結局いつまで経っても「自分はまだ貧しいから」という思いに縛られ、「豊かな自分」になることはできません。
そうしたこともまた富の法則の実践の難しいところでもあります。
自己を正当化しようとすればいくらでもできますが、宇宙ーそれはあなたの中にある善の営みでもありますーの目をごまかすことは、きっとできないでしょう。
「自分は貧しい」という意識がいつまでたってもぬぐえず、その証明をし続けていかなくてはなりません。
「富の法則」を実践するには、「宇宙」の法則を信頼していなければできないともいえます。
総じて肝心なのは、
自分が大いなる法則に「波長を合わせて」生きていこうという心
なのです。