◆不安や恐れの気持ちを追い払うことから
長い年月この惑星で生きていると、以前よりもポジティブになることもありますが、慎重さも身に付くようにもなります。
高いところは見晴しは良くて気持ちいいと知るけれど、同時に危険で無鉄砲なことはできない、ということも学ぶからです。
そして、いつしかこんな思考も働くようになります。
・自分にはそれを達成できるほどの十分な時間はない
・いくら頑張っても無理だ。かえって自分の力のなさを知り、モチベーションが下がるのではないか。
・支えてくれるような人がいない。もし失敗したら?
・そのやり方がよくわからない
などです。
こうした思考が働くことで、いくら
「あなたには無限の・・」といったところで、現実味を薄れさせてしまうのではないでしょうか。
恐れや不安感が強いと、せっかくあなたが挑戦しようと思っても、歯止めをかけてしまうことがあります。
富の法則を働かなくさせ、人生の繁栄をストップさせてしまいます。
この「マイナス」の影響に抗する手段はなにかあるのでしょうか。
◆お金が動く場所では感謝の心はやっぱり大事
「短所をなくすより長所を伸ばすことが大事」だと言われているのを、あなたもご存知でしょう。
マイナスの影響を意識させないためには、プラスの影響を積極的に取り入れることが大切です。
不安や恐れを取り除くものがあるとするなら、それは「感謝」の心です。
言われなくても感謝することが大事だということくらい、誰でもわかっていると思います。
ただ、特別なことが起こらない限り、「いつもしてもらえている」ことに感謝の心は湧きにくいものです。
どうしてこうもみな「感謝しなさい」というのかと、あなたは疑問に感じるかもしれません。
感謝の心を持ち、言葉で示すことは「あなたを幸せにするから」という理由があるからです。
勿論スピリチュアル的な見解ー例えば波動をあげるなどーにも繋がりますが、そうではなくてもあなたの心が『そもそも人生は善によって成り立っている」ことを確信できるからです。
◆富の法則を動かす鍵は他者に与える方途を探ること
感謝の心は、今あなたが味わっているもの全ての幸せを再認識することでもあります。
なぜ、お金についての話の中でこうも「感謝」の心について話すのかというと、この世界が他者との関係で成り立っている社会である、ということを認識しておく必要があるからです。
また、前回「所有するものをいかす」お話をしましたが、それをなんとか他者に向けていかすことはできないか、と考えることが「富の法則」を動かす鍵だからです。
昔話「傘地蔵」などは、この「富の法則」の心得をうまく物語にしていると思います。
ただ、聞くは易しで、この実践もなかなか大変なところだと思っています。
「お金に関すること<1>」で、「かつて『貧乏の「乏」はなかなかとれないよ』と言われたことがある」、とお話しましたが、自分の財産と呼べるようなものが乏しければ、人に何かを与えるにしても与えられるものなどない、と大事なところで出し惜しんでしまうからではないのかな、と思います。
多忙ゆえに、時間を提供することすらできないこともありますよね。
恥ずかしながら、かつての自分もこれに当てはまります。
「人に与えれたことは全部自分にかえってくる」のは鉄則とも言えることなのですが、辛酸をなめて生きてきた自分なんかは、その実感を得ることはなかなか出来ませんでした。
なぜ今このようなことを語れているのか不思議なのですが、この法則には確信をもっています。
「人に与えると自分にかえってくる」は、実感を得るには至らずとも、「人に良いことをする」のは気持ちのよいものなので、たいていの人は無意識に実行できていると思います。
ちょっとしたついでに人の分(苦労)も引き受けておくとか、当たりのジュースが出たら隣の人に分けてあげるとか。。
ただ、法則になかなか気付くことができないのは、それとは違った形であなたに徳がもたらされているからです。
このお話は次回に続きます。
ここでしていることは「考察」なので、なんだかじれったく思えるかもしれません。
けれど、結論だけに飛びついてしまうことは、私は避けたいと考えています。
この流れの中で、あなたなりの解釈があってもいいし、むしろそれをしてもらえることは望ましく、私には嬉しいことです。