◆やる気が起きないのは燃え尽きているのかも。
あなたはこれまであまりにも頑張ってきたのではないでしょうか。
やる気を出した結果燃え尽きて、何をする気も起きなくなることがあります。
今は「やる気」の充電が必要なのかもしれません。
実際のところ、心なんか伴わなくても、私達にはすべきことが絶え間なくあります。
たいていは、仕事・家事・育児など、放棄できない事情を抱えているものです。
そこに「やる気」が必要かといえば、あればそれにこしたことはないけれど、必ずしもなくたって死ぬほど困りはしないのです。
ないならないなりにこなしていくのではないか、そんな風にも思います。
◆やる気が必要だと思うのはなぜでしょう
それでも「やる気」が大切だと思うのは、
やる気をもって取り組むとき、意識にその痕跡を残すことができるから。
フランスの哲学者 ルソーの「エミール」に
もっとも多く生きたひとは、もっとも長生きしたひとではなく、生をもっとも多く感じたひとである
という言葉があります。
「やる気」を出したい、と思うのは
今すべきことに取り組むとき、情熱・「やる気」が加わることで「充実」を感じることができるから、なのでしょう。
◆やる気が起きない時はリラックスが必要な時
何も考えなくてもこなせることに、それほどエネルギーは要りません。
けれど、「やらなくちゃならない」事に対してはどうしてもエネルギーが要ります。
なのに、自分の中にそのエネルギーがないので苦しくなるのです。
人にはそれぞれの事情を反映した、それぞれの限界があるものです。
頑張りすぎた結果、燃え尽きてしまうこともあり、大きな脱力感を味わうことになったとしても不思議ではありません。
そのような時に、「自分はほんとだめだな」と思ってしまうのは禁物です。
自分のやる気を更に削いでしまうことになります。
そのような時は「したい」と思うことを優先し、できるだけリラックスしようと思うことのほうが懸命です。
私達を動かすのは「感情」であり、
あなたの感情が動き出すことに目を向けてやることが大切です。
また、気楽にすれば創造力が解放されます。
けれど、肩に力を入れて必死になると、間違いを犯し、結局人生の流れにのっている時よりも時間やエネルギーを過剰に費やしていまうようになるでしょう。
大切な箇所を見落としたり、何かを忘れて、今度はそれを正すためにやり直さなくてはならなくなります。
「やる気がおきない」のではなく、「今はまだ」やる気が起きないだけであるだけと思うことが大切です。
◆やる気が起きないだけの状況に、あなたが陥っている可能性もある
かつて新聞の「子育て欄」に、
「学校に行きたくない!」と言い出した子供に対し、ある母親がとった行動が紹介されていたことがありました。
あなたならどうしますか?
「何があったの?」
「先生に相談しなくちゃ」
「とりあえず行きましょう。お母さんが送っていくわ」などなど・・、
まずは学校に行くように仕向けるお母さんは多いかもしれません。
けれど、その母親のとった行動はそうしたこととは全く違っていたのです。
何をしたかというと、
娘を連れて毎日一緒に遊びにでかけたのでした。
朝から電車に乗り、知らない町にでかけてただ遊びまわり、帰宅するのです。
そんなことが続いたある日、娘はこう言ったのでした。
「もう、明日から学校に行く!ママと一緒にいたら不良になっちゃう」と。
勿論、すべての問題がこのような方法で解決するとは私も思いません。
けれど、やる気がでないということで悩むあなたも、今はその子のように、理由はわからないけど「今はやりたくないんだ!」という状態なのではないでしょうか。
上記に紹介した「母親」は、あなたの中にもいます。
つまり慈しみの心であなたを守る、その側面による救済が今は必要なのではないでしょうか。
あなたの身体の感覚は、今の自分の心がどういう状況かを知らせてくれていることがあります。
「やる気が起きないだけの」状況に陥っているのだと、知らせてくれていたりします。
元来のあなたは決して「怠け者」なんかではなくて
むしろ、なんとか前進しなくてはならない、と思っているから悩んでしまうのでしょう。
心に確かなものがほしいのです。
本来とても真面目で、前進できない自分に腹立たしささえ感じてしまう、
いつも微笑んでいなくてはならない・いつも溌剌とした印象を与えていなくてはならない、
そんな完璧主義に陥っていて自分にダメだしし、自己肯定感をさげないようにしましょう。