人間関係

大切な人を亡くした、その悲しみを癒すことはできるのでしょうか。

3月 11, 2021

受容」は悲しみが「終る」ことではなくて、

その人がいない世界を生きていくことを受け容れようとする段階です。

喪失の苦しみを経験した人が、その人と生きた日々を忘れることなく、新たな「生」に向けて一歩を踏みだし、変化し、成長し、進化していこうとする段階です。

悲しみを十分味わったあと、私達は愛する人との新しい関係を始めます。

エリザベス・キューブラー=ロス氏の「永遠の別れ」には、もっと詳しく、喪失を経験した人に寄り添った心情が語られています。ここで幾つか抜粋を紹介したいところですが、「涙・夢・面影・怒りと恨み・孤独・空想」・・殆どのページに付箋が貼られているような状態です。既に読まれた方は、手放せない一冊になっているではないでしょうか。

フロイトは、大切な人を失った悲しみのプロセスについてを「喪の仕事」と言い、失われた相手に「大量に感情を注ぎ続ける」ことからは、いつか解放されるときが来るといいます。

私自身、「悲しみ」の感情そのものは今も変わりません。

けれど、その感情の揺れ幅はやがて小さくなります。「落ち着いた悲しみ」の感情をもてるようになります。

底なしの悲しみを味わったあとで 悲しみつくして

長い時間をかけて

やがて そう思えるようになるのです。

天国の涙」という有名な曲があります。

幼くして亡くなった息子を思い、エリック・クラプトンが書いた曲なのですが、

彼は自分のために音楽を無意識のうちに治療薬として使っていたといいます。

長い治療が功を奏し、2004年「この曲には休息が必要」として、演奏を封印しました。

彼は「喪失感から解放される」まで、13年かかりました。

回復への道のりは途方もなく長いものになります。

私自身 ある日の喪失からこんなにも時を経ているのに、いまだにその途上にあります。

5段階を、未だに行ったり来たりしています。

治療薬は「書くこと」。

最悪の状況の中でも、人間は希望の糸を紡ぐ力をもっており、悲嘆の中にこそ、生に向かって回復する力がある

エリザベス・キューブラー=ロス氏は、

悲しみ抜くことそのものに癒す力がある」と指摘しています。

だから、

悲しみ抜くことを自分に許すこと が大切です。

私達は喪失とともに生きることを学びます。

愛する人がいないまま以前の自分に戻ることはありません。

愛する人の死という苦い経験をもった「新しい自分」に成長して、再び歩き出すようになるのです。

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