
◆最高の眠気の瞬間を逃してはいけない
明日の朝起きられるかな…
心配や緊張がある日は、どうしても寝つきが悪くなりますよね。
「眠れない」と焦るほど追い詰められ、
結局朝を迎えてしまう──そんな夜は、誰にでもあります。
私が大きく頷いた言葉があります。
「最初の眠気のタイミングを絶対に逃してはいけない」(西野精治)
あぁ、来た…という“あの一瞬”。
そこで動いてしまうと、二度と同じ眠気は戻ってこない。
これは本当に、体感としてよく分かります。
だから私は、
最初の眠気に身を任せてしまうこと
を強くおすすめしたいのです。
◆眠る前に考え事をしても、ほとんど役に立たない
布団に入った瞬間から、私たちの思考は“弱く”なります。
心配事、反省、人のこと…。
気づけば、とりとめのない思考が果てしなく続いてしまう。
けれど、
夜にたどり着いた答えは、朝の元気な思考で採用されることは、まずありません。
だから
「あ、また考えてる」
と思ったら、覚えておきたいことだけメモに書き出して、頭から追い出しましょう。
夜のあなたは、問題を解決するモードではありません。
ただ疲れているだけなのです。
◆睡眠薬の服用について
どうしても改善できない長期の不眠は、
医師の助けを借りることも大切です。
私の母も、晩年は睡眠薬に頼っていましたが、
最近の睡眠薬は自然な眠りを誘導するものが多く、
「依存性」を必要以上に恐れる必要はないそうです。
それよりも、睡眠薬がないと眠れないのだ、という気持ちに注意が必要です。
それが
自己判断の市販薬の乱用に繋がってしまうこともあります。
量を増やし続けると、逆に効きづらくなります。
まずはあなた自身の力を信じ、
眠れる身体を育てる手助けとして使うのが理想です。
◆記録をつけて、「自分の最適な睡眠」を知る
眠りは、ひとそれぞれ違います。
・本を読むと眠れる
・軽いヨガが向いている
・静かな音楽がいい
・散歩がリズムを整えてくれる
あなた自身の“眠りやすいリズム”を見つけるには、よく推奨されているように
小さな記録をつけることがとても役に立ちます。
ちなみに私は、
外に出る用事がなくても一日に一度、必ず歩きます。
写真を撮りに行くのも楽しみのひとつです。
眠りの質をあげるためにも、
身体を軽く動かすこと、呼吸とリズムを整えることは
やはり欠かせません。
◆いっそ「諦めてみる」という選択肢もある
どうしても眠れない夜──
焦りが焦りを呼び、眠りはさらに遠ざかります。
そんな時、
「諦める」というのも、ひとつの智慧です。
香山リカさんの本に出てくる、こんな印象的な比喩があります。
眠りというのは鳩のようなもの。
来てほしい時にはなかなか来ないけれど、
忘れていた頃にふっと窓辺に降りている。
そしてヴィクトール・フランクルは
眠れない人にこう助言しました。
「絶対に眠るものか、そう思ってごらんなさい」
眠ろうと努力するほど、心は固くなり、眠りは逃げていきます。
逆の意識を向けることで、心の力はふっと緩み、
いつの間にか眠りに落ちる──
そういう仕組みが、私たちの心にはあるのです。
◆まとめ:眠れない夜に、あなたが自分に戻れるように
私がたどり着いた答えは、
眠りは「頑張って手に入れるもの」ではなく、
私たちが力を抜いたときにそっと訪れるものだということ。
最初の眠気を大切にすること。
夜に考え込みすぎないこと。
自分に合った眠りのリズムを知ること。
どうにもならない夜は、一度手放してみること。
そのすべては、私たちの心を追い詰めないための知恵であり、
人生の歩き方にもそのまま重なります。
ある程度はなりゆきにまかせながら、
それでも“自分だけの生き方”を大事にしていくこと。
フランクルの
「絶対に眠るものか」という逆説のアドバイスは、
眠りが“意志や努力ではどうにもならないもの”だと、
静かに教えてくれます。
眠りは、あなたを見放したりしません。
追いかけなくても、かならず戻ってきます。
どうか、眠れない夜の自分まで責めないでください。
明日のあなたは、また違うリズムで動いてくれますから。