◆「変わってる」と言われても気にしない、誰だって変わったところがあるから
あなたは
変わってるね
と言われたことがありますか。
私自身は、良い意味でも悪い意味でも、どこに行っても
言われ続ける言葉がこれです。
かつては、
自分はきっとおかしいから、あまり話をしないほうがいい、
とさえ思っていました。
けれど、本当はみな「変わっている」ところはあるものなのです。
でも、
そのことに気づいたのは、ずっと後になってからです。
◆「変わってる」のは当たり前。全く同じ性質の人などいない
心理学者アドラーは、
すべての人が、それぞれ独自のライフスタイルをもっている
全く同じ木の葉が二枚としてないように、
全く同じ性質を持つ人間も存在しない、
と言っています。
人のライフスタイルは、
生まれてからの経験や、得た知識によって形成されていきます。
やがて自分自身で
こう生きていこう
と選択をして生きるようになります。
仏法説話にも
三草ニ木の譬え
があります。
これは「法華七喩」の中の一つなので、ご存知の方は多いかもしれません。
簡単にまとめるとこんな話です。
この世界の大地には、名前や形状の違う山や川、渓谷や大地があり、
そこにさまざまな種類の草や樹木が茂っています。
そのような大地の空に、厚い雲が覆って雨が降り注ぐと、草木は平等に潤いますが、
草木の性質や大小によってその受け止め方は異なる
のだ、という話です。
このお話は、
人も
それぞれの性質に従って成長するのであり、
異なる実をつけ、花を咲かせるのだ、
と、いうことをたとえているのです。
地球上の生命は遺伝子のレベルで見ると、
個々のレベルには殆ど違いはない
と言われています。
けれど、ゲノムの僅かな違いによって人間になったり他の生物になったり、
種の多様性が生まれます。
宇宙飛行士の毛利 衛さんも、
「違い」というものがなければ、
生命は40億年もの長きにわたって存続することができなかったはずです。
何故なら、
「他と違う」ということが、
生命全体が生き延びる可能性を広げ、「生命のつながり」を紡ぐ源になる
からです。
と言われています。
人と少し違うということで、その可能性を増やす挑戦に参加し、貢献することができた
のだと言われています。
◆「変わってる」ことで孤独を感じたら、自分自身のエネルギーを確立させ、自分に似通った人が引寄せよう
「変わってる」と言われることが嫌な人は、
相手が自分をどう見ているか、
ということに人一倍敏感なのかもしれません。
もしも、あなたのエネルギー領域を否定的なエネルギーで刺激する人がいたら、
その人には近づかない
ことが賢明です。
自分の本質を弱めないように。
そうした言葉に傷つく
という人は、
自分と同じ価値観を持つ人を見つけようとしたり、自分の行動を微調整して相手に合せることよりも、
他の人がどう思っていても関係ない、
と考えるくらいが、ちょうどよいです。
自分が納得する生き方を選ぶ
ことのほうが大切で、
あなたの行動が、
あなたの考える価値観に基づいて行われるようになると、心が平和になります。
他の人に自分の判断を委ねて、人生をあげる必要はありません。
あなた独自のエネルギーを確立していくことで、
似通ったエネルギーを持つ人が自動的に引寄せられるようになるので、
変わってる
と言われることも少なくなります。